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体育館の天井点検
小中学校遊具の安全点検の一環として、体育館施設の点検を実施しました。

確認するのは、主に体育館天井に設置された照明器具やバスケットゴール。
高所足場を用意しての点検です。

全33校を点検したところ、概ね問題ないのですが、1校だけ、体育館天井照明器具に使用している固定ボルトのほとんどが緩んでいました。

もちろん、1本1本のボルトを増締めしました。

ボルトの長さに余裕を持たせてあるので、緩んだからと言ってすぐに落下するものではありません。
しかし、一度緩み始めたボルトは、地震や風による建物の揺れにより影響を受けます。
則ち、その緩みは少しずつであれ進んでいくということです。

このところ頻発する地震は、私たちの生活環境の中に、少しずつでも確実に、危険の種を植え付け、水を撒いているようです。

早めに危険の芽を摘み取るためにも、定期的な点検が必要だと考えています。
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2012.02.04 Sat l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
前回に引き続き「絡まり・ひっかかり対策」について紹介します。

国土交通省指針参考図

今回は「登り棒」です。「はん登棒」とも呼ばれます。

登り棒

登り棒の上端が、梁よりも上にとび出しているケースが多くあり、この部分が「絡まり・ひっかかり」の対象になります。

絡まり・ひっかかりの例

まさかこんな箇所が、と思います。通常の使い方をしていれば、ひっかかるとは思えないでしょう。

登り棒は公園には少ないですが、たいがいの小学校に設置されています。

そして、たいがいの小学生が元気がいいので、登り棒をよじ登るだけではなく、支柱を登って梁の上まで到達することがあります。

身に覚えがあるかた、たくさんいるでしょうね。

そこで、「絡まり・ひっかかり対策」を施しました。

絡まり・ひっかかりの対策事例

おとなの感覚からすれば、登り棒は棒を登って降りるための遊具ですが、子どもたちにとっては行ける範囲すべてが遊び場です。
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2011.04.18 Mon l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
基準に適合させる修理を行いました。

絡まり・ひっかかり対策です。

国土交通省の遊具指針には、下に示す図が掲載されています。

国土交通省指針参考図


実際には下に示すような、滑り台の出発部などに見られる手摺りなどが対象となります。

絡まり・ひっかかり例


この部分は「絡まり・ひっかかり」の原因になると同時に、「挟み込み」の原因にもなることが多くあります。

下に示す写真は、子どもの胴体がすり抜けて、頭部が通り抜けない寸法になっている状態です。

挟み込み例


安全対策として、手摺りの内側を塞ぎました。

絡まり・ひっかかり対策
絡まり・ひっかかり対策事例

遊具事故の要因をひとつ解消することができました。
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2011.04.14 Thu l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ある保育所で「子どもがブランコチェーンに指を挟み込んで困る」との相談を受けました。

チェーンはロックチェーンで、フシの部分に布などを巻き付けて、挟み込み防止対策を施されていました。

職員の方々の工夫と手作りです。

swing chains01

点検したところ、吊り金具の回転軸が厚塗り塗装で固着しており、チェーンの摩耗、座板の劣化も著しいと判断し、揺動部交換を市役所へ提案して了解を得ました。

pivot_point

交換となっても、保育所の所長さんは、チェーンの指挟み込みを心配されていました。

リングチェーンのコマの隙間がくびれているグリップチェーンであれば、指を挟みにくいのですが、残念ながら予算オーバーです。

そこで、通常のリングチェーンにロープを編み込む方法を提案してみました。

swing_chains03

ロープの素材は、なるべく軽く、水を吸いにくく、耐候性があるものを選定した結果、ポリエチレンロープを採用しました。

チェーンの隙間は約11mm。

直径9mmのロープで編んでみたら、隙間は無くなるのですが、全体的にやや太くなってしまい、幼児の手では握りにくいようです。

直径6mmのロープに代えて編んで、隙間は5mm程度。

これならチェーンの隙間に指を挟むことはなく、握り心地も悪くないはずです。

swing_chains02
swing_chains04


果たして子どもたちは喜んでくれるのでしょうか。

いや、指を挟まなければ良いのです。
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2011.04.12 Tue l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
マンション敷地内公園の複合遊具が傾いているとの相談を受けました。

10度から13度も傾いているとのことです。

「遊具の傾きと危険性」に関する公的文書としては、国土交通省が平成20年8月に発表した「都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂版)」の中で触れています。

遊具の維持管理に係わる説明の頁で、■参考(日常点検の着眼点の例)として、「傾き」も遊具の異常のひとつと扱われています。

この指針は、平成14年に発表された指針の改訂版ですが、初版発表後の平成16年4月には、国土交通省住宅局を通じて、マンション敷地内の遊具の安全確保を呼びかけるために、マンション管理組合へ周知するよう通達を出しています。

初版の時点で「傾き」について触れられているので、マンション管理組合は、本来なら知っているべき事項となります。

但し、国交省指針には「何度以上傾いたら危険」などの記述がなく、また、どのような危険があるかなどの具体的な記述が残念ながらありません。

これは、遊具の形状により許されるであろう傾きの限度や、それに伴う危険の種類が異なるためです。

支柱が多数あるジャングルジムなどは、多少の傾きがあっても倒壊の恐れは少ないです。

まれに1本柱から梁が両側に2本出ているブランコがありますが、このようなタイプは倒壊の恐れがあると考えたほうが良いでしょう。

危険な傾きになっているかどうかは、実際に点検してみなければ判断しかねます。



ところで傾きは、いつ起きたのでしょうか。

新設時に傾いて据え付けたのか、経年変化で傾いてしまったのか、ということです。

まず、遊具を新しく設置する時に、傾けて設置することは、ほとんどあり得ません。

施工業者は垂直水平を必ず守ります。

また、完成時の竣工検査で垂直水平を確認します。

10~13度の傾きともなれば、専門家でなくとも誰しも気付くはずです。

おそらく経年変化で傾いたことでしょう。



傾きによる危険性は、遊具が傾いた原因によっても異なります。

遊具全体が変形せず、回転するように傾いている場合は、基礎が不同沈下しています。

decay_mechanism01


この場合、遊具に無理な力が掛かっている可能性が高いため、部品と部品の接合部やボルト周りにヒビや亀裂が生じやすくなります。

使用しているうちに思わぬ箇所が折れたり割れたりする可能性があります。

基礎コンクリートを削って、遊具を基礎から一度、離脱させて、水平にしてから、再度、基礎と付着させるなどの、大掛かりな方法で修繕することになります。



他の傾き方としては、柱が傾いて遊具全体がひしゃげるように、平行四辺形状に傾く場合があります。

decay_mechanism02


これは、接合部の緩みが原因です。

このような場合には、力を込めて遊具全体を押したり引いたりしてみると、揺れたりきしんだりします。

このまま使用し続ければ、倒壊の危険があります。

接合部ボルトの締め直しや、部品交換による修繕をすべきです。



まれに、移設などによって、遊具の変形や傾きが生じる場合があります。

学校の統廃合などに伴う遊具の移設工事で、クレーンで吊り上げるときに、自重に耐えきれずに変形することがあります。



ところで、日本建築学会から出版されている「小規模建築物基礎設計の手引き」では、木造建築物の不同沈下障害について、以下のように定めています。

傾斜1/1000:モルタル外壁・コンクリート犬走りに亀裂が発生する。

傾斜3/1000:つか立て床の不陸を生じ、布基礎・土間コンクリートに亀裂が入る。

傾斜5/1000:壁と柱の間に隙間が生じ、壁やタイルに亀裂が入る。窓・額縁や出入口枠の接合部に隙間が生じ、犬走りやブロック塀など外部構造に被害が生じる。

傾斜10/1000:柱が傾き、建具の開閉が不良となる。床が傾斜して支障を生じる。

傾斜15/1000:柱の傾斜が著しく倒壊の危険がある。床の傾斜もひどく使用困難である。



本来、健全な生活のために床、壁、天井などの水平垂直が守られていなければならない建物の観点からは、傾斜15/1000になると「使用困難」と判断します。

傾斜15/1000とは、わずか0.86度の傾きです。

遊具は住居でないとは言え、利用者である子どもたちにとっては生活空間の一部ですから、倒壊しないまでも、健全に保たれるべき施設です。

10~13度の傾きは、異常事態です。

遊具の床板が10度以上も傾いているとなると、利用時に思わぬ転倒を招きます。



「遊具の傾き」は、利用上の危険を伴うと同時に、倒壊へ向かう注意信号と見なして下さい。

強風や地震、集中豪雨などで急激に状況が悪化する場合があります。

早期の修繕をお奨めします。

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2010.08.01 Sun l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top