上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
遊具点検のポイント、第二弾です。



公園には様々な危険が潜んでいます。

遊具点検で大切なことは、
「全ての危険を取り除いてはいけない」
ということです。

遊具の持つ「危険」を、「リスク」と「ハザード」に分けて見極める必要があります。

「都市公園における遊具の安全確保に関する指針(平成20年8月/国土交通省)」では、
「子どもの遊びにおける危険性と事故」と題して、リスクとハザードについて
以下のように定義しています。

リスク:事故の回避能力を育む危険性あるいは子どもが判断可能な危険性。遊びの価値のひとつ。
ハザード:事故につながる危険性あるいは子どもが判断不可能な危険性。



リスク、ハザードともに日本語訳は「危険」となります。

しかし、リスクは遊具に必要な要素としての危険です。

一方、ハザードは遊具から取り除かなければならない危険です。

例えば、乗っていたブランコのチェーンが突然切れて落ちるのは、ハザードです。



「うんてい」は、必ず落っこちる遊具です。

うんてい、雲のハシゴと書いて「雲梯」です。

ハシゴ状の握り棒が支柱の上に配置してあり、ぶら下がって遊ぶ遊具です。

子どもたちは、うんていの端から端までぶら下がって渡りきろうと、果敢にチャレンジします。

ところが、うんてい初心者は必ず途中で落っこちてしまいます。

もしかしたら、落ちたときに運悪く捻挫するかも知れません。

しかし、自分で「落ちるかも知れない」と思っているので、重いケガを負うことはほとんどありません。

それよりも、この「落ちる」という危険こそが、うんていの価値です。



遊具の危険を取り除こうとして、「落ちないうんてい」「誰もが手の届くうんてい」に
改造してしまうと、うんていの価値がなくなります。

うんていは落っこちてこそ、価値があります。

これをリスクと呼びます。

もちろん、ぶら下がっていた握り棒が突然折れて落っこちる、
これはハザードであり、あってはならないことです。



「リスク」と「ハザード」の関係は、理解して頂けたでしょうか。

詳しくお知りになりたい方は、
「都市公園における遊具の安全確保」と、検索して下さい。

1.子どもの遊びにおける危険性と事故
というPDFで説明されています。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
スポンサーサイト
2008.12.30 Tue l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
遊具を壊しましょう。

と言っても、バットや斧などの道具を使ってはいけません。

おとなが自分の力をかけて、遊具を揺さぶるのです。

接合部がガタガタしていたり、支柱がグラグラしていれば、
遊具事故の危険信号です。

「あ、壊れそうだな」と思ったら、遠慮は要りません。

壊れるまで押したり引いたり、がんばりましょう。

これが、最も基本的な遊具の点検方法です。



もちろん、専門的な遊具点検では、数多くのチェック項目があります。

目視、触診、打診、計測など。

遊具事故の要因が多数あることに対応して、点検項目があります。

ただ、遊具点検の最も重要なポイントとして挙げるとすれば、
子どもたちが使っているときに壊れる遊具なら、その前に壊しておけば、
子どもが事故に遭わない、ということです。



以前、子どもたちが乗っていた遊具のパイプが外れて、
ケガを負う事故がありました。

管理者は「前回の点検時には問題がなかった」とのことでした。

点検方法は「目視」でした。

目で見ただけではパイプの固定状況はなかなか判りません。

揺すってみれば、パイプの固定がゆるんでいるかどうか、
すぐに判ります。



子どもたちは、遊具に対して手加減無しです。

子どもでも、おとな並の体格、体重の子も多くいます。

全力で飛びつき、飛び跳ね、みんなでぶら下がります。

しかも、「壊れそうだ」なんて、微塵も思いません。

老朽化した遊具には耐えられない状況もあります。



さぁ、学校の先生も、幼稚園の先生も、
ベビーカーを押して公園に来た親、特にお父さん、
ちからいっぱい鉄棒の握り棒を揺すってみましょう。

グラグラしていませんか?

倒せるものなら、その場で倒して下さいね。

子どもたちが放り出される前に。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
2008.12.29 Mon l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
国土交通省から今年8月に発表された「都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂版)」について追記します。

都市公園の安全確保について、法的観点からは、都市公園法施行令第7条に
「公園施設は、安全上及び衛生上必要な構造を有するものとしなければならない。」
と規定されており、公園管理者が遵守すべき基本的な事項として示されています。

本指針は、上記法令に基づき、遊具の安全確保に関して配慮すべき事項を示したものとされています。

但し、本指針には罰則規定がなく、また法律ではないため法的拘束力も残念ながらありません。

例えば、指針には「専門技術者による定期的な点検は年1回以上とする」と規定されていますが、自治体によっては必ずしも守られていない状況です。

読売新聞2008年9月30日夕刊記事で、年1回以上の定期点検が徹底されていないことを問題視しています。

国土交通省においても指導を徹底して行くための行動を起こす可能性はあります。



一方で幼稚園、学校などの教育施設にも遊具や運動器具が多く設置されています。

遊具を、安全な状態に維持する責務に関わる法的観点は、学校保健安全法第4条で「学校保健に関する学校の設置者の責務」として以下の条文を掲載しています。

学校の設置者は、その設置する学校の児童生徒等及び職員の心身の健康の保持増進を図るため、当該学校の施設及び設備並びに管理運営体制の整備充実その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとする。

このように、管理運営の考え方が法的に指し示してある施設であれば、遊具点検の必要性についても敏感になり、また情報も得易い状況にあると思います。

やはり心配なのは、民間の住宅団地、社宅などに設置された遊具の維持管理状況です。

また地域性によりますが、神社や寺の境内にも希に遊具があります。



まだまだ遊具を取り巻く環境は、ルールが整っていないように感じますが、法律や規則以前の問題として、子どもたちの安全を守るのはおとなの義務なのだと、改めて考えさせられました。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
2008.12.09 Tue l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
前回、国土交通省から今年8月に発表された「都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂版)」について触れました。

この指針が持つ法的拘束力について、質問を受けたことがあります。

質問されたのは大規模マンションを管理している方です。

そのマンションは敷地内に小公園があり、いくつかの遊具が設置してあります。



結論としては、集合住宅敷地内の公園には、当該指針は適用されません。

但し、定期的な点検はお奨めします。



本指針は「都市公園」のみを対象としています。

「都市公園」とは、都市公園法第2条に規定される公園であり、地方公共団体又は国が設置する公共の公園を指し示します。

よって、住宅団地等に併設された公園は、本指針の対象となりません。

また、保育園、幼稚園、学校等も、都市公園と同様に遊具を設置していますが、統轄官庁が異なるため、直接的に本指針の対象となっていません。

但し、平成14年3月に指針の初版が策定された際に、同年11月に文部科学省から「学校に設置している遊具の安全確保について」と題して、国土交通省の指針を学校関係に設置された遊具に適用する旨、自治体へ通達を出しています。

今回の改訂版指針においても前回と同様に、文科省から各自治体を通じて教育機関へ、また厚生労働省から保育園へ向けて通達されています。



昨今、遊具事故に関わる報道が過熱化していることからも、住宅団地に併設された公園等も、今後は指針の対象とされる可能性があります。

また、遊具事故の報道が、事故状況に加え、必ず管理責任を問う姿勢を見せています。

もしも住宅団地に併設された公園で遊具事故が発生した場合に、被害者が当該住宅団地の居住者ならまだしも、外来者であった場合には、問題が大きくなる可能性があります。



指針の対象とはならないまでも、専門家による定期的な遊具点検の実施をお奨めします。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
2008.12.04 Thu l 遊具事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。