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このところ2連シーソーの是非について質問が続いたので、考え方を整理してみます。

質問内容は主として下記の2点です。

①2連シーソーの板と板との間隔は、何cm以上必要ですか?

②上記が守れていない場合、いつまでに処置が必要ですか?

結論としては、「2連シーソーは、危険性のある遊具なので、なるべく早期の対策が必要」です。

現行の基準では、「2連シーソーは禁止」と書いてないのですが、遊具ごとに個別の「安全領域」を確保することが示されています。

基準値を守るなら、2連シーソーの板と板との間隔は、板が斜めになったときの最大高さが60cm以下の場合は1.5m以上、最大高さが60cmを超える場合は2.7m以上です。

seesaw


実用的な数値ではありません。

結果として2連シーソーは基準上、成立し難いものとなっています。

改修については、「遊具の安全が確保されるよう適切な対策を講ずるものとする。」とありますが、「いつまでに」と言う指示はありません。

ここで引用した基準とは、国土交通省の「指針」と、遊具メーカー団体の「規準」です。

公的な基準としては、2008年8月に国土交通省から「都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂版)」が発表されており、これが我が国唯一の公的基準です。

同指針の中で紹介されているJPFA-S:2008という基準は、遊具メーカー団体である日本公園施設業協会が発行している規準です。海外の基準などを研究し、さらに遊具メーカーならではのノウハウで作り上げられた非常によくできた基準です。

国交省からは「指針」として通知されており、守らなかった場合の罰則規定はなく、また残念ながら法律ではないので、法的拘束力がありません。民間団体の規準についても同様です。

但し、都市公園法施行令第7条で「公園施設は、安全上及び衛生上必要な構造を有するものとしなければならない。」とあり、危険を承知で放置すると、この法律に抵触します。

また、遊具事故が発生した場合には、管理責任を問われます。

自治体が管理する公園であれば担当課職員が、幼稚園であれば園長先生が、団地内の遊具であれば管理組合理事長が、安全管理についての責任を追及される可能性があります。

対応策としては、定期的な遊具の点検を実施し、「危険度の判定」に基づき修繕計画を立て、その危険度の優先順位に沿って、予算が確保された順番に修繕を実施して行くことが望まれます。

このときに重要なのが「危険度の判定に基づく修繕計画」であり、必ずしも「劣化度の判定」だけではないと言うことです。

劣化に対応した修繕は、現況復旧なので判りやすいのですが、基準を満たすための修繕、つまり「改良」は、基準を正しく理解していないと難しい作業になります。

シーソーやブランコ、回転ジャングルジム、古くは箱ブランコや遊動円木、回旋塔など、動きを伴う遊具は、死亡事故や指の切断、骨折などの大事故に繋がりやすいので、修繕は最優先です。

2連シーソーの具体的な対策としては、2連ある板の片側を撤去して、残る板を梁の中央に移設する方法などがありますが、出来るかどうかは構造や老朽度にもよります。

実際に、対象となるシーソーの状況を見て、最善の改良方法を検討する必要があります。

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2010.07.25 Sun l 遊具事故 l コメント (1) トラックバック (0) l top
都内の公園で、遊具を修繕しました。

ロッキング遊具です。

ラクダに似たFRP製ボディをリンク機構で支える独特な遊具で、子どもたちに大人気です。

実は私も、この遊具のファンなので、「遊具修繕」の大義名分で分解させてもらえるのは感激でした。

ボディを外すと、見事な構造の登場です。

rocking_horse01



まるで、「小さくて力強いブランコ」でしょうか。

設置されてから18年も経っているとは思えません。

rocking_horse02



昔は「遊動円木」や「回旋塔」といったダイナミックな動きを楽しむ遊具が数多くありましたが、「箱ブランコ」同様に、ほとんど見かけることはなくなりました。

地球儀のように回転する「グローブジャングル」も、姿を消しつつあります。

これらの遊具は、事故が発生した場合に、重傷を負う可能性が高いという理由で、撤去されるケースが多いです。

共通するのは、単に「動きがある」だけでなく「複数の子どもで動かす」という点です。

みんなで力を合わせれば、楽しさは倍増します。

このときに、物理的エネルギーも倍増しています。

とても重い遊具の本体が、加速度を持って、子どもたちを振り回します。

振り回される子どもたちは大喜びです。

遊びの4大要素の一つ、「めまい感」を感じるのです。

いま、公園遊具で「めまい感」を得られるのはブランコぐらいしか無くなってきています。

ブランコは一人乗りですが、子どもたちは楽しさを倍増させるために二人や三人で乗ろうとします。

みんなで乗れる遊具が少なくなってしまったというわけではなく、子どもたちは遊びの天才なので、楽しむ方法はすぐに発明できるのです。

遊び方のルールは守って欲しいですが。

そんな中、4人乗りのロッキング遊具は、みんなで力を合わせることができる数少ない遊具です。

ちなみに、このロッキング遊具の後継機種は3人乗りに改良され、より安全性が高められているそうです。

単純で明解な構造ながら、経年劣化もほとんどなく、なんと言っても「複数の子どもを魅了する」素敵な構造です。

点検や修繕だけでなく、新しい遊具の開発も夢見てしまいます。

いや、是非とも作ってあげたいですね。

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2010.07.19 Mon l 遊具事故 l コメント (1) トラックバック (0) l top
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